境川の人々

北井 一夫 / Kazuo Kitai

SOLD OUT

Publisher/浦安町

   Published/1979
Format/ソフトカバー   Pages/-   Size/210*298*10
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戦後日本を代表する写真家・北井一夫の作品集『境川の人々』。北井の初期活動は「ルポルタージュ」をベースとしており、横須賀の原子力潜水艦寄港反対闘争を記録し、私家版で刊行した写真集『抵抗』(1965)、そして新東京国際(成田)空港建設反対闘争を収めた『三里塚』(1971)が、初期代表作としてあげられます。しかし、沖縄で比嘉康雄や平良孝七らが次第に「闘争」から距離をおき、沖縄の「内部」へと視線を見つめ直していったように、北井も「戦い」から離れていき、日本全国へと旅立ちます。そこで、高度経済成長の裏側で、置き去り忘れ去られつつある田舎の人々の営みに注目し、それは北井第2期の代表作『村へ』と結実、ここから「作家」としての活動がスタートしていきました。本書は、その『村へ』が創作された時代に刊行された一冊で、千葉県の浦安町をモチーフにした一冊。近代化が進んで、失われそして忘れ去られつつある浦安の古き良き町並みを後世に残すべく、村長からの依頼によって制作されたもので、写真・テキスト共に北井が担っています。素晴らしい企画で素晴らしい内容の一冊です。
<Related Artists> 北井 一夫 / Kazuo Kitai
<Condition> 本体:カバーヤケ・少ヨゴレ、少ホッチキス跡
見返し少シミ、前半数ページ極薄ホッチキス跡、縁少イタミ
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