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本書は、民俗学研究者で雑誌の編集者・フリーライターでもあった松倉康之と、当時毎日グラフの編集次長であった松谷富彦によるサポートで世に出た7名の写真家による作品集で、日本の村々を舞台に撮影された一冊。松倉のところに集まった写真集を出したい若者7名が、松倉よりテーマを与えられ(当初は「峠」)、田舎の村に長期滞在して、各々がその村をドキュメント。松倉の詩を交え、松谷がテキストを添えて「毎日グラフ」で連載されました。「新井真一:天に続く村」「上原治雄:仙北女恋唄」「榊原透雄:潮の耕地」「江口政博:こんにゃく街道」「杉浦清孝:地蔵盆」「杉浦勉:祭りの後」「米田有記:秩父人形情話」の7作品が収録された「風土にっぽん」。巻末に、本書の構成を担った写真家・竹内敏信も記していますが「(写真時代など)華やかな新刊雑誌が多数刊行されている中では『とても地味な写真集』」。しかし、一方でいかにも日本人的仕事を感じさせる作品でもあり、日本人らしい写真集でもあります。