本の美術

恩地 孝四郎 / Koshiro Onchi

¥5,280(¥4,800 + tax)

Publisher/誠文堂新光社

   Published/1952
Format/ソフトカバー&スリップケース   Pages/135   Size/185*260*10
Google Translate
日本の抽象画の先駆者であり、創作版画に高い芸術性を与え、日本の近代美術に大きな足跡を残したアーティスト、恩地孝四郎(1891-1955)。10代の時に大正ロマンで知られる竹久夢二に私淑し、1914年に東京美術学校に通う田中恭吉・藤森静雄とともに木版画と詩の同人誌『月映』を創刊。また学生時代から本の装丁を手掛けており、その後は装幀家としても知られるようになり、萩原朔太郎の詩集『月に吠える』などが恩地の作として有名です。詩や音楽と版画の綜合を探り、写真を使っての表現なども手掛けており、戦後の晩年は抽象美術に専念するようになります。本書『本の美術』は、本の装丁を数多く手掛けてきた恩地が、自身の装丁から洋書や同時代の日本の本のデザインについて論じた作品集です。その晩年に近い1952年発行なので、集大成的な意味合いも感じられ、前半部のテキストパートは、本のデザインについて構造や用紙について詳述されています。後半は実例を紹介。フランス、ドイツといった海外の本や「最近の日本装丁」というパートでは初山滋、亀倉雄策、河野鷹思、長谷川潔が手掛ける本を紹介。最後に恩地の手掛けた装丁が紹介され、資料的にも充実した内容です。
<Related Artists> 杉浦 康平 / Kohei Sugiura
<Condition> ケース:破損、本体:カバー少シミ
天・地・小口少シミ、ページ一部少シミ、蔵書印
order
order

TOP