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本書は、1970年に清風書房より刊行された写真集『恍惚 / Extasy』。副題「映画における土着エロス」とありますが、当時のロマンポルノ・成人映画のスチールを中心に構成されています。以下、本文中のテキストより一部抜粋「成人映画の愛欲描写は、70ミリ大作などと違って確かに芸術性に乏しいかもしれない。それは、あまりに猥雑で、あまりに卑近で、高遠なものではない。成人映画の主役たる女優にしても強烈な個性を売りものにするのではなく、あたり前の女が、あたり前の、いわば土着のエロスを地でいっている。勿論そこには、同性愛、サド、マゾ、といった特殊なモチーフも登場する。分野は大作と同じ位の範囲を網羅するが、質的に成人映画のほうがより生活に密着した愛の様態を描き出すのである」。