植田正治の写真

植田　正治 / Shoji Ueda

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戦後日本を代表する写真家のひとりである植田正治の作品集。戦前より数々のカメラ誌に投稿されていたことから、写真界では名が知れ渡っていたものの、植田正治の名を全国区に押し上げたのは、カメラ毎日の編集長・山岸章二が監修し1970年代初頭に発表された写真集「映像の現代シリーズ（全10巻・10名の写真家）」にノミネートされ、作品集『童暦』が刊行されて以降と言われています。その時分、プロヴォークらに代表されるハードタッチな作品が多い中で、計算尽くされて演出された、静まりかえるようなある種「無音」の作風は、大変新鮮であり異彩を放っていました。また、そんな植田を限りある10名のひとりに選出した山岸章二の先見の明も見逃せません。本書は、植田生前時の1993年に東京ステーションギャラリーで行われたエキシビジョンを機に刊行されたカタログ作品集。植田正治のキャリアを総括するには恰好の一冊です。

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＜Condition＞ 本体：カバー少ヨゴレ、天・地少ヨゴレ