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1978年に倉敷カメラクラブによって発行された写真集『倉敷』。アマチュア写真家たちの活動の記録として発行されたものかと思われますが、掲載されているメンバーは12名(井田武志、安藤弘志、村上健治、辻本正男、渡辺淳二、服部竜一郎、山本進、尾原良一、末竹正、監物正市、三原清、藤原豊志)。いずれのメンバーも倉敷の趣のある街並みを題材にしており、大原美術館をはじめ美観地区の歴史的な建物や文化施設など、倉敷らしいモチーフが随所に登場します。しかし、単にそうした歴史的な風情やノスタルジーに焦点をあわせるのではなく、造形的なアプローチや抽象的な対象の切り取り方などが特徴といえるかもしれません。街並みを切り取った風景や人を取り込んだスナップのような定番的な作品もほとんどなく、意欲的な作品が並びます。