街角

千代延 諭 / Satoshi Chiyonobu

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Publisher/Self-Published(私家版)

   Published/1977
Format/ハードカバー&スリップケース   Pages/143   Size/220*285*25
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日本の写真家・千代延諭の作品集『街角』。千代延は山陰・島根を拠点に活動したアマチュア写真家で、1977年・38歳の時に上梓されたのが本書。幼少時に小児麻痺を患った影響で、当初は歩行も困難な状態であり、学校へも通えなかったようです。しかし、その後家族の協力のもとで、人並みの生活を送れるまでに回復されたようですが、身体的ハンデを背負いつつの生活で、人前へ出るのもためらい、趣味の撮影のために外に出ることすら抵抗が拭えない状況もあったそうです。しかし、家族が営む書店を手伝い、二科会などカメラクラブの入会を通じて、社会との会話を重ね、1976年に初個展、翌77年に写真集刊行へと至りました。店番をしながら、書店の軒先を過ぎる通行人の「足」に目をつけ、その動きや表裏の表情そして音までをも捉えた「足のおと」は特に秀逸な作品です。山陰写真の父・植田正治が序文を綴っていますが、植田らの影響なのか、千代延の写真の素晴らしさはもちろん、この時代の山陰のアマチュア写真家の質の高さにはいつも驚かされます。
<Related Artists> 植田 正治 / Shoji Ueda
<Condition> ケース:少ヤケ・少スレ・少ヨゴレ、本体:経年並み
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