風知草 / Kazeshirigusa

松井 洋子 / Yoko Matsui

SOLD OUT

Publisher/蒼穹舎

   Published/2005
Format/ソフトカバー   Pages/-   Size/210*260*8
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日本の女性写真家・松井洋子の写真集『風知草 / Kazeshirigusa』。1969年生まれ。東京の大学を卒業後に写真家・植田正治に師事し、鳥取へ移住。植田正治写真美術館の学芸担当として勤務しながら、グループ展に参加するなど撮影を続け、1997年美術館を退職し、初個展「小さな歩みの中から」を開催。同年に東京へ戻り、2003年から写真家として活動しています。本書は、蒼穹舎から2005年に発行となった写真集で、松井が過ごしてきた鳥取で撮影された写真で構成されています。松井が大好きだったという琴ヶ浜。呼び寄せた両親の姿も写し出されており、そこが父と過ごした最後の場所であったとも記されています。重たい雲に覆われた山陰の風情、家族との戯れ、無垢な動物たちといった叙情的な光景はどこか感傷的な趣がありますが、巻末で詩人の稲川方人は、植田正治が「主題」を立たせた写真家であるのに対し、松井の写真は自己の居場所を語りかけるような「声」になっていると述べています。親しんだ鳥取の風景と家族という松井にとってかけがえのない存在に自身を投影した1冊ともいえます。
<Related Artists> 植田 正治 / Shoji Ueda
<Condition> 本体:カバー少スレ、縁少イタミ
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