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日本の小説家である堀江敏幸の写真集『目覚めて腕時計をみると』。1964年生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。大学院在学中に、パリ留学を経て大学講師となり、その傍らで翻訳や小説を書いていた堀江敏幸。1999年に『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年「熊の敷石」で芥川賞、2003年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、その後も数々の文学賞を受賞する日本を代表する作家のひとりです。ドアノーの著作の翻訳など、写真関係でもたまに名前を見かける堀江ですが(植田正治の写真集に短編を寄せたりもしている)、本書は堀江が撮影した写真集です。島尾敏雄の小説から引かれたというタイトル、そして「時代も場所もばらばらで、なにひとつ統一性のない促成栽培の過去」であるというスナップ集。遠景もあれば近景もあり、人もいれば動物もおり、小説家ならではの詩情が立ち上がるようにも感じられる1冊です。