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フランスの写真家で、エディター・キュレーターとしても名高いクロード・ノリの作品集『Vacances en Italie』。ブレッソンやドアノーら著名な写真家を生み出してきたフランスですが、70年代までの写真政策は、他国に比べて「保守的」と評価されてきました。しかし、80年代以降はコンテンポラリーな作品にも積極的に関わり、美術館にも写真セクションが出来て、写真ギャラリーも増えてきました。そのような流れが生まれるきっかけとなった立役者の一人がノリでありました。1975年に写真集専門の出版社「コントルジュール(逆光)」を作り、ラボ・ギャラリーを併設してクリエイティブな写真家の紹介や、アーティスティックな写真集の創作に努めた人物であり、同類・同士とも言えるイタリアの写真家ルイジ・ギッリとも長年親交を深め、尊敬しあった仲でありました。本書は、82年以来ノリがライフワークとして撮影していたイタリア海岸部での日常の一コマを描写した初期代表作で、人々の愛とドラマが凝縮されたヒューマン・ストーリー。テキストはフランス語。