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本書は、末井昭が編集長を担い、荒木経惟さらには森山大道、北島敬三、倉田精二らの作品と、グラビアヌードやエロスが混在した、伝説的な写真誌『写真時代』の1985年3月号・増刊で刊行された一冊。以下、序文より「景色を写さなくてはいけないのに、写したいのに、どうしても風景になってしまう。たとえば、妻は大景色なのに、その妻さえ風景に写してしまう。だから、長谷川明に<妻のいる風景>などと書かれてしまう。景色を写さなくてはいけないのに、写したいのに、どうしても風景になってしまう原因を考えたら、私はモノクロばかりやってるからなのだった。それは、私が写真の天才でもあるからなのだけど。モノクロは景色になりにくいのだ。たいがい風景になってしまう。カラーだったら、景色になりやすい。なんてったって色つきだもんね。で、カラーをやってみることにした」。芸術過ぎず、品のないエロ写真過ぎずという、荒木経惟独自の世界が築かれていった80年代の作品の数々。