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日本の写真家・福原信三(1883-1948)と福原路草(1892-1946)の写真集。資生堂の創業者である福原有信の息子であり、初代資生堂社長を務めた福原信三とその弟・路草。画家を志すも父親に従い薬学へと進んだ信三は、20世紀初頭のパリ遊学中には藤田嗣治などのアーティストと交流し、芸術への造詣を深め、1921年には、資生堂の経営の傍ら、冩眞藝術社を設立し、『冩眞藝術』誌を創刊。また、1922年にヨ-ロッパで撮影した写真で初めての写真集『巴里とセイヌ』を出版するなど、日本近代写真の黎明期におけるパイオニア的存在であった福原信三。弟の路草も、信三とともに冩眞藝術社の運営に携わり、戦前から戦後にかけて写真家として活動していました。本書は、1994年にワタリウム美術館で開催された展覧会に合わせて発行された写真集。信三による戦前のパリや東京、中国、そして地方の村々で撮られた豊かな情景と路草による造形的なアプローチなど、それぞれの趣を楽しめる1冊です。カタログ構成は近藤良一。