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日本の写真家、岡田敏宏の写真集『記憶の断片』。1978年に写真専門学校を卒業している岡田敏宏。本書は、大阪を中心に、北海道、滋賀、神戸、東京といった地域で撮られたモノクロ写真で構成されています。「テーマを決めず直感だけで、自分の無意識とつきあいながら写真を撮っています 私の撮らない物をきちっと撮っている人がいるから、任せておけばいいんだ」と帯に記されていますが、タイトルが示唆するように、あの日のあの時の記録といった写真が連なります。アレブレといった技法に中平卓馬などPROVOKEの影を見ますが、単なるエピゴーネンというわけではなく、帯にあるような疎外感(というか諦念かもしれません)がなせる技か、妙な感傷を誘います。