Google Translate
アメリカを代表する女性写真家のひとりであるエレン・レヴィットの作品集『Crosstown』。ハーレムなど主に黒人の貧困層の多く住むエリアを舞台に撮影された『A Way of Seeing』が代表作として知られるレヴィット。戦後活躍する写真家の誰もが憧れ、尊敬したアメリカの写真家ウォーカー・エバンスの弟子であり、エバンスが認めた数少ない写真家でもあります。そのエバンスの名作の一つが、ニューヨークの地下鉄に乗車する人々を、こっそりと写し出した『Many are Called』。荒木経惟が電通時代に同じことをやっており、その一連を写真集としてまとめようとしたところ、『Many are Called』の存在を知り、二番煎じと思われるのを避けて取りやめたという逸話もあります。そのエバンスの撮影に同行していたのがレヴィットであり、その一連は2017年に『Manhattan Transit』というタイトルで、ようやく日の目を見ることになりました。そんなレヴィットの代表作がモノクロ・カラーでまとめられた作品集がこちらになります。