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日本の写真家・岡田明彦の撮影による写真集『䥝(みなごろし)・極悪』。日芸の写真学科除退後、北井一夫や木村伊兵衛などの写真集で知られる「のら社」の同人に参加。ジャーナリストとして写真を発表しながら、自身の故郷である小樽を40年に渡り撮り続け、2010年には『記憶の小樽』を発行しています。本書は、1981年に発行された暴走族「みなごろし」と「極悪」の写真集。挿入されたテキスト「極悪・独白」では、“俺たち極悪は、世の中で言われるような暴走族ではない”とはじまり、思想があり、そのために相容れないその他の暴走族と衝突するという。“喧嘩一本”の武闘派として伝説として語られることもある、この2つの暴走族を岡田がドキュメントしています。10代の刹那的で暴力的な姿は、ヒリヒリするほどの鋭利さがあり、また、暴走族が全盛の70年代末〜80年代に、他のグループとは一線を画し、自分たちの道を進んだその姿には妙な迫力が感じられます。巻末には評論家の平岡正明によるテキスト「喧嘩好きの少年たちよ」も収録。数多ある暴走族関連の本の中でも、別格の雰囲気を持った1冊です。