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アメリカの写真家ビル・バーク(1943-)の作品集『I Want to Take Picture』。バークはケンタッキーを拠点に、アメリカ南部の共同体や、戦争を経験した土地の人々が生きる現実を、深い関係性の中から撮り続けてきた作家です。長年にわたり東南アジアを訪れ、戦争の爪痕が日常に刻まれた社会に向き合いながら、人間の尊厳や信仰の力に静かに寄り添う視線を貫いています。本作は1970〜80年代にカンボジアやタイで撮影された写真が中心で、初版は1987年にNexus Pressより刊行されました。写真に手書きの文字やスクラップを重ねた生々しい構成が大きな評価を集め、後に2007年Sに再版がなされ、印刷と製本の精度を高めながら当初の表現を継承しています。祝祭の熱気、祈りの静寂、そして暴力の記憶が同じ場所に息づく様を、外部の視線として認識しつつ、関わった人々への敬意を失わないまなざしで捉えた一冊です。