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ドイツのアーティスト、フィリップ・ガイサーとニクラス・ハウザーによる作品集『Alma』。写真や印刷物を扱いながら、記録と再構成のあいだにある視覚表現を探求してきた彼らが、りんごという身近な果実に多様性と時間の痕跡を見出したプロジェクトです。本作では、消えつつある品種を含む多彩なりんごを収集し、異なるフィルムや技法を用いて撮影することで、色や質感、老いの気配さえ固有の存在として写し取っています。均質化された流通の影で忘れられた形や表情を丹念に視覚化することで、自然が本来持つ豊かさや、文化が選別してきた美意識への問いを投げかけます。科学的な観察と詩的なまなざしが交差し、日常の果実が記憶の器へと変わる一冊です。