Google Translate
日本の写真家・西村ジュンクと、フランスの作家ギヨーム・ビザックによる作品集『Mondeling』。西村ジュンクは、山口県で18歳まで暮らし、京都の大学へ入学。大学ではラテンアメリカ問題を学び、また、クラブDJとしても活動していた西村は、サラリーマンを経て、写真家に転向。本書は全編フランス語となり、ビザックによるテキストと西村の写真によるコラボレーション。西村のホームページでも見られる国内外の人々を写した「PER SONARE」といったシリーズなどから写真がセレクトされており(このシリーズには京都でDJをしていた時代の同世代の音楽家・竹村延和の姿も)、バーや飲み屋のような場所でのモノクロの人物像が多く、それぞれが物憂げな雰囲気をかもしだしています。大型化したため“弁当箱”とも呼ばれたライカM5を使用しているようですが、何気ないスナップにもモノクロならではの豊かな詩情が表れ、その構図などもとても洗練された印象を残します。