Google Translate
日本の写真家・岸本正義による写真集『ぼくの放課後』。ジャパンプレスサービス写真部時代に、「日本リアリズム写真集団」の創立メンバーとして加わり、フリーへと転身後も、理事や講師として団体を支えていました。本書は、岸本の初めての写真集となり、学童保育をテーマにしています。雑誌『日本の学童ほいく』のグラビアページのために月に1度、全国33ヶ所の学童保育を訪ねたとあとがきにもありますが、そこで出会った子どもたちの姿を収めています。遊びに夢中になった子どもたちの生き生きとした表情、なにかに打ち込む真剣な表情、カメラを前にふざける子、涙を流す子……、学童保育の日常と多彩な表情を見せる子どもたちの姿を、岸本は“リアリズム”に則り写し出しています。写真評論家の伊藤知己は「この写真集に登場するこどもたちや、指導員にそそぐ、彼の暖かいカメラ・アイ」と本書で記していますが、子どもたちの屈託のない表情には、そんな岸本の誠実な人柄が表れているかのようです。