Japan Photo Almanac 1970 日本写真年報

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日本写真協会が発行する年報『日本写真年報　JAPAN PHOTO ALMANAC 1970』。1969年の写真界の動向などをまとめた1冊で、作品図版も多数収録されています。データとして載せられている写真集を列記すると、栗原達男『怒りを日々の糧に』、渡辺眸『東大全共闘』、東松照明『OKINAWA 沖縄 OKINAWA』『おお新宿』、浜口タカシ『大学闘争70年安保へ』、福島菊次郎『ガス弾の谷間から』、石元泰博『シカゴ、シカゴ』、奈良原一高『スペイン・偉大なる午後』、細江英公『鎌鼬』といった具合で、時代を象徴する政治性を帯びた作品から、東松、石元、細江の傑作が生れた年でもあります。収録された「カラーフォト傑作選」には篠山紀信や立木義浩、大倉舜二などが名を連ね、古希を迎えた木村伊兵衛の紹介、そして「黒白作品傑作選」では、横須賀功光や一村哲也、石黒健治らの写真が掲載されています。掲載作品の多くが写真誌からの転載ですが、写真誌に勢いがあった時代であり、また、一方で『PROVOKE』などの動きもあり、日本の写真史においても重要な時期の年報なので、資料的価値の高い1冊です。

＜Related Artists＞ 東松　照明 / Shomei Tomatsu
＜Condition＞ 本体：カバー少スレ・少ヨゴレ・縁少イタミ
天・地・小口少ヤケ・少シミ、線引き数カ所、その他経年並み