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日本を代表する写真家のひとりである立木義浩の写真集『細雪の女たち』。60年代からコマーシャルな世界で活躍を続ける巨匠であり、同時代の加納典明や一村哲也らと並び「おんな」「ヌード」の撮影においては、群を抜いた存在である立木義浩。また、1965年に『カメラ毎日』で発表した「舌出し天使」は、56ページに及ぶボリュームと、軽さと色気に品格を兼ね備えたユニークな図版の数々で反響を呼びました。本書は、1983年に公開された、東宝創立50周年記念映画『細雪』(原作・谷崎潤一郎)と提携した写真集となっており、映画のキャストであり4姉妹を演じた、岸恵子(鶴子)、幸子(佐久間良子)、雪子(吉永小百合)、妙子(古手川祐子)をモデルに、物語のワンシーンを、ソフトフォーカスや多重露光などを利用し、女性たちの幻想的で甘美な世界を写し出しています。「立木義浩、渾身のカメラワーク」と帯にもありますが、名女優と立木のコラボレーションが結実した1冊です。