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日本を代表する写真家のひとりである倉田精二の写真集『大亜細亜』。1980年代に処女作にして日本の写真史にその名を刻む屈指の傑作『Flash Up -Street PhotoRandom Tokyo1975-1979-(1980)』、その後『80’s FAMILY―STREET PHOTO RANDOM JAPAN(1991)』を紹介した後は、倉田の興味は日本を離れ、アジアへと向かっていきます。本書は、80年代初頭にミャンマー、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、韓国、香港、中国で撮影されたカラー図版で構成された作品集。かつては東京を離れるために訪れていたアジアが、80年代になると今度は向こうから手招きされるように現地に向かっていったという倉田精二。「その全てを包みこむような雰囲気・気分」に魅かれ、東京でもこだわっていた「人間・自然が織りなすオープンスペース」、その自由がアジアに拡がっていることに共感。ある種人間臭いそしてカオスのような美を写しまくった倉田精二によるアジアシリーズ第1弾。