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写真家でありアーティストとしてニューヨークで活動を続ける郷津雅夫(1946-)。長野県に生まれ、1970年に東洋美術学校卒業後に渡米。1973年にBrooklyn Museum Art School卒業後はニューヨークで活動をしている郷津雅夫。本書『New York』は、ニコンが主催する伊奈信夫賞を受賞した「Window」シリーズなどをまとめたもので、現在は立体作品を制作する郷津にとってアーティストの土台となっている作品群です。70年代から80年代に渡り、窓から外を眺める老若男女(に鳥や犬)をほぼ水平のアングルで写したこのシリーズは、「渡米後に住み着いたマンハッタンのダウンタウンで出逢った窓辺に佇むマイノリティーの人たち、それに自分が重なり、窓はまた自分を見つめる鏡でもありました」と郷津は述べています。窓に加えて、バーの客を窓越しに写した「Harry’s Bar」や246と書かれたドアの前に佇む人々を写した「246」といったシリーズも収められており、いずれも詩情に満ちた作品となっています。写真家サイン入り。