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日本の写真家・地引雄一(1949-)の写真集『Tokyo Street Rockers 1978-1981』。1976年にセックス・ピストルズがロンドンでデビューし、その熱狂が日本にも訪れた70年代後半。パンクロックに夢中になった地引は、1978年に日本のアンダーグラウンドロックを扱った数少ないミニコミ誌『ロッキン・ドール』を通じて紅蜥蜴(のちのリザード)というバンドに出会い、写真を撮り始めます。本書は、地引がカメラマンとしてシーンに深く関わってきた日本のパンク黎明期、インディーズシーンの4年間のフォト・ドキュメントです。ここで多く収められているのは、1978年に六本木にできたS-KENスタジオで行われたギグに参加したバンドたち(紅蜥蜴、ミラーズ、ミスター・カイト、S-KEN、フリクション)。彼らは「東京ロッカーズ」とよばれ、日本のロック史に刻み込まれています。本書には、東京ロッカーズやその周辺からスターリンや非常階段まで、あどけなさの残るバンドマンたちのポートレートから、アンダーグラウンドな過激で鋭利な空気に満ちたパフォーマンスを写し出しています。