街角

木村　伊兵衛 / Ihei Kimura

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日本の写真家・木村伊兵衛（1901-1974）の写真集『街角』。土門拳と並び戦前より活躍した日本写真のパイオニア的存在であり、多彩なフィールドで活躍した下町生まれの粋で洒落たカメラマン木村伊兵衛。本書は、“街角のカメラマン”とも形容された木村の街中で撮られたスナップを集めた一冊で、東京をはじめ国内各地で撮られたものから、ヨーロッパ、中国での写真も収録しています。木村の没後7年経った1981年にニッコールクラブの会員に配布された非売品であり、写真家の三木淳をはじめ細江英公、山村雅昭が企画に参加しています。「民衆の側から民衆の感覚で現実を自然に受けとめながら、本質にせまる」とジャーナリストのむのたけじは本書で記していますが、あとがきで三木もまた、木村の「写される側も少しも木村伊兵衛の存在に気がつかない。そのために対象はより素朴に素直な生きざまを木村先生のカメラの前に曝しているのだ。これが木村伊兵衛写真術の秘訣ではなかろうか」と、街に溶け込み、空気のような存在となって“街角”をありのままに写した木村を評しています。

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＜Condition＞ ジャケット：少ヨゴレ・少イタミ
本体：地少ヨゴレ、ページ余白少シミ