Zuecca

永井　宏 / Hiroshi Nagai

Google Translate
日本の美術作家・永井宏（1951-2011）の作品集『Zuecca』。1980年代前後は、従来の枠を超えた新たな写真の可能性を追求するような志向が広がり、アメリカではシンディ・シャーマンらに代表されるように、現代美術的要素を含んだ写真が注目を集めていくようになりました。日本では、1978年に島尾伸三・谷口雅そして永井宏の3名によって「アッサンブラージュ・フォトグラフィ展」（ネーミング：永井宏）が行われ、写真家以外のものも自由に参加。特に写真のインスタレーションを創作し続けている永井の作品は、ひときわ異彩を放っていたそうです。永井は、1975年より「Zuecca」の名で安藤隆ともに制作をはじめ、写真を用いたコラージュやドローイングを発表、1985年には写真集として本書を上梓しています。ちなみに永井は、1982年には島尾伸三とともに、環境ヴィデオのモニターのみで、作品展示はいっさいないヴィデオのインスタレーションによる写真展も行なっています。

＜Related Artists＞ 島尾　伸三 / Shinzo Shimao
＜Condition＞ 本体：カバー少ヤケ・少スレ・少ヨゴレ