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日本を代表する写真家の一人である安井仲治の写真集。戦前の関西写真界のみならず「新興写真」と呼ばれる1930年代のモダニズム写真運動を代表する写真家である安井仲治。1903年に大阪に生まれ、アマチュア写真家団体浪華写真倶楽部に入会し、同時代の写真表現をはるかに突き抜けた、多彩で実験的な作品を次々に発表し、後には丹平写真倶楽部のメンバーとしても前衛的な創作活動を行っておりましたが、1942年腎不全によって38歳の若さでこの世を去った伝説の写真家です。森山大道は、安井仲治へのオマージュをこめた写真集『仲治への旅』を刊行するほど尊敬の意を示し「近代日本写真の父」と評しています。本書は、1987年に兵庫県立近代美術館で行われたエキシビジョンに際し刊行されたカタログ作品集で、小さいながらも212の図版が年代別に収録された貴重な一冊。初期・浪華写真倶楽部時代(1922-1927)、中期・銀鈴社時代(1928-1930)、後期・丹平写真倶楽部時代(1931-1942)ごとの安井の魅力が堪能できます。