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神蔵美子の1st写真集「Naturita / ナチュリタ」。女装した著名人のポートレート「たまゆら」、自身の恋愛の三角関係をまとめた「たまもの」、そして2015年には知人・家族との出会いや別れを綴った「たまきはる」を刊行している写真家です。ナチュリタは、コロラド州の人口700人にも満たない田舎町で、神蔵が学生時代にホームステイをした街です。彼女は大学を卒業後ニューヨークに移住して数年間暮らし、そこで写真を学びますが、帰国前に思い立ってナチュリタに飛びます。神蔵曰く「そこにはフロンティア(開拓時代)へ直結してゆくアメリカの原型がある。私はナチュリタに行ってもう一度アメリカの風景をよく見ておこうと思った」。雑然とした風景やインテリア・エクステリアの背景に宿る独特の空気感。真っ直ぐに捉えられた彼女の写真には、この地を司ってきた大地やインディアンの歴史を物語る、純粋さ・強さを感じます。