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日本の写真家・山下恒夫(1961-)の写真集『島想い / Shimaumui』。1980年代から沖縄・八重山諸島へ足を運び、写真を撮り続けている山下。これまでに『島の時間』(2006)、『もうひとつの島の時間』(2008)とその足跡をまとめていますが、本書は、主に2010年前後に撮影された八重山諸島の島々で撮影された写真で構成されています。南国のムードはありながらも、殊更にエキゾチシズムを強調するわけでもなく、島の生活や祭礼、風景を写し出しているのは、30年通い続ける山下ならではの視点であり、情緒に流されずに撮る技術ともいえるかもしれません。タイトルは『しまうむい』と読み、直接的に視覚化できない様々な想いを、伝統的な祭礼を行う現地の人々の表情や地域の信仰、そして変わらずにある自然の中に見出すような、山下の皮膚感覚でとらえたような写真が収められています。600部限定。写真家サイン入り。