渾遊 / Konyu

栗浜 陽三 / Youzo Kurihama

SOLD OUT

Publisher/第二書房

   Published/1973
Format/ハードカバー   Pages/-   Size/215*305*13
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日本の写真家・栗浜陽三の写真集『渾遊』。日本のゲイ雑誌のパイオニア的な存在である『薔薇族』の初代編集長であり本書の刊行者でもある伊藤大学によると、栗浜は戦後、挿絵画家として『少女の友』などで美少女を描いていた藤井千秋とのこと。時代的に少女マンガ前夜であったことから“最後の抒情画家”とも評される藤井は、伊藤によるとゲイで、ボディビルをやっていたということですが、本書でもモデルとして登場するのは筋骨隆々な男性たちが、海辺や寺社で褌(ふんどし)姿のたくましいヌードでポーズを決めています(サブタイトルは「褌の詩」)。以下、栗浜のあとがきより。「現代ほど女性の肉体に関心が持たれ、男性の肉体に関心のはらわれない時代はなかったと思う。極言すれば、男の肉体の美しさや、たくましさに対する知識や、感覚が失われてしまっているとさえいえる。(中略)私のモデルたちは、みな六尺褌姿であるが、これほど端的に男の肉体の美しさを表現する衣服はないと思う。その無駄のない美しさは近代的とさえいえるのではないか」。
<Related Artists> 波賀 九郎 / Kuro Haga
<Condition> ジャケット:経年並み、本体:天・地・小口少ヤケ
・少シミ、見返し及びページ余白少シミ
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