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日本のゲイ雑誌の草分け的な『薔薇族』の版元として知られる第二書房から刊行されたゲイ小説『海の男たち』。裸体の男性が勇ましく仁王立ちしている表紙のほかに、目次の前にもモノクロの男性のヌードが1枚挿入されています。海の男(船乗り)であった父の死から始まる本書は、その息子の一彦が、新幹線で乗り合わせた外国人のゲイ2人組と期せずして交わりを持ち、また、鍵をかけてしまわれていた父の日記を読み始めることから始まります(その鍵は父の部下・高橋に託され、一彦へと手渡された)。日記には父も十代の学生の頃に先輩に心酔していたという事実が書かれ、一彦はそこから父の過去を巡り、また高橋との関係も深まっていきます……。