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アメリカの写真家ルイス・フォアーの写真集。日本でも人気の高いソール・ライター(Saul Leiter)と同時代に活躍し、ひかえめで絵画的要素に富んだ作品群もライターと通じるものがあるフォアー。さらにはライターとともに、戦中・戦後にニューヨークで暮らしそして活躍したアーティスト群の総称「The New York School」の一人でもある写真家です。1940年代より長らく『ハーパース・バザー』『ヴォーグ』等で活躍し、ウォーカー・エヴァンス、ロバート・フランクらとも親交を深め、特にフランクとは、暗室をシェアして夜な夜なプリントに明け暮れ、互いの実力を認め合った旧友でもありました。70年代以降は、パーソンズ、イェール大学等で教鞭を取り、教育者としても従事したフォアー。本書は、2016年にSteidlより刊行された作品集。若かりし頃よりイラストレーションに非凡な才能を発揮していたというその実力通り、抜群のセンスに溢れた作品の数々は本当に素晴らしく、主張しすぎないスタンスも日本人好み。ソール・ライター好きはもちろん、写真好きな方には是非知って頂きたい写真家の一人です。