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日本の写真家福田勝治の写真集。木村伊兵衛や土門拳と並び、戦前より活躍した’粋なカメラマン’福田勝治。山口県に生まれ、上京後オリンパスで勤務した後関西へ渡り、近代写真芸術の新興・発展に寄与した淵上白陽主宰の幻の写真雑誌「白陽」の編集助手を務めます。以降はコマーシャルの世界を中心に活躍し、「おんな」「ヌード」「静物」「街/風景」を主体に、「美」と「芸術」の世界を追求していきます。1930年代半ばより「アサヒグラフ」で女優原節子らをモデルとしてポートレートやその撮影テクニックなどを連載し、それらをまとめた作品集「女の写し方」はベストセラーとなりました。本書は、タイトルの通り「京都」を撮り下ろした図版で構成されており、「銀座」と並び都市をテーマとした福田作品の中でも代表作と言える一冊。「京都一千年の歴史が残した『美』の遺産から率直に学び、これら豊かな知恵の中から、現代に教えられるものを得、知るのである」と冒頭に綴られています。装幀(河野鷹思)に一切妥協のない美を究めた写真家による珠玉の写真集です。別刷写真目次付き。