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日本の女性写真家渡辺眸の写真集『東大全共闘 -われわれにとって東大闘争とは何か-』。1960年代のカルチャー・ムーブメントの拠点であり、舞台であり、戦場であった新宿。そこに集う熱いスピリットを抱いた人々を描写した伝説の写真集「新宿コンテンポラリー(1968)」。そして、新宿で遭遇したデモをきっかけに当時の学生闘争に興味を抱き、唯一バリケード内での撮影を許可されてドキュメントとした「東大全共闘(1969)」、70年代以降は約7年間に渡って収録したインド「天竺」等、溢れんばかりの好奇心で時代の潮流を描写し続けた戦後日本を代表する女性写真家渡辺眸。本書は、上述した「東大全共闘」の初版。2007年刊行の増補改訂版とは編集・構成が異なり、前半100ページ強が写真図版、後半100ページ強が野坂昭如や山本義隆らのテキストを収録。奥深いグラビア印刷に加え、モノクロのコントラスト、アレ・ブレ・ボケを効果的に配したレイアウトが当時の息吹を鮮明に物語っています。(The Japanese Photobook 1912–1990 収録)