The Unseen City 123 Photographs of Auckland

Gary Baigent

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ニュージランドの写真家であるゲイリー・ベイジェントの作品集。日本ではあまり知られることの少ないニュージーランドの写真家による知られざる名著。ベイジェントは、1941年生まれで、大学では絵画を勉強していたものの後に写真に転向、様々な職をこなして稼ぎを得ながら、3年かけてこの作品を完成させました。舞台はオークランドで、大都市とはいえまだ人口は50万人を超えたばかり。しかし、様々な国の者が移住をして、歴史あるヴィクトリア朝の建築物が、コンクリートに変わり、街は経済成長への階段を登り始めたところ。同時に若者たちによるカウンターカルチャーも生まれ、ヘルズエンジェルスの革ジャンを纏うバイカー族やヒッピー風の若者が夜の街を彷徨います。新旧入り混じるこの独特の空気感を、ベイジェントは独自のセンスで見事にカメラに収めています。モノクロの陰影、対象のコントラスト、ブレ・ボケやリフレクションを駆使した映像描写など、当時では革命的な作品であったであろうことが想像できる見事な作品群。ニュージーランド写真のパイオニアによる貴重な一冊です。

＜Condition＞ ジャケット：少ヨゴレ・縁少イタミ
フラップ価格表示カット、本体：カバー少シミ
天・地・小口少ヤケ・少シミ