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日本の女性写真家・佐々木美智子の写真集『日大全共闘 -あの時代に恋した私の記録-』。1934年北海道根室市に生まれ。22歳で上京。日活撮影所で3年間勤務した後、写真学校を卒業しカメラマンに。新宿ゴールデン街で伝説のバー「むささび」を経営しながら、日映新社によって制作された日大闘争をテーマにしたドキュメント映画「死者よ来たりて我が退路を絶て」の制作に携わったことを機に、日大闘争の撮影を開始します。以降は、新宿の「ゴールデンゲイト」を経営したのち、ブラジルに渡り9年間アマゾンで飲食店・ペンションを経営していたという異色の経歴を有する佐々木美智子。本書は佐々木が60年代に撮影した「日大闘争の記録」。数々の報道写真家が撮影した「歴史的記録」というよりは、連帯感に満ち「自己変革」を追求し躍動感に満ちた学生たちの素顔、そして彼らに恋した写真家による「パーソナル・ストーリー」的要素を強く感じる作品群。撮影当時は学生たちの不利な証拠として残ることを恐れ、公に発表することを控えていた佐々木による愛がつまった一冊。