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日本の写真家・大辻清司の作品集『大辻清司の写真 -出会いとコラボレーション-』。戦後日本を代表する写真家の多くは、現在までに語り継がれる数々の名作写真集を刊行していますが、大辻に至っては多くの写真ファンが知っているいるようなマスターピースはありません。しかし、これほどまでに名が知られ、これほどまでに写真界に大きな足跡を残した写真家も多くはいません。戦後1950年代よりシュルレアリスムの代表格・瀧口修造らの影響を受け、美術家・音楽家・デザイナーらと数々のコラボレーションを行い、写真の枠を超えた前衛的な作品を発表、以降も数々の美術家と多数共作を発表しています。また、桑沢デザインを始め、東京綜合写真専門学校、筑波大学、武蔵野美術大学等で教鞭を取り、高梨豊、新倉孝雄、牛腸茂雄、畠山直哉、潮田登久子、児玉房子といった名写真家を教え子に持ち、各種写真誌や写真集への執筆等も多数行っています。本書はそんな大辻の軌跡を紹介した貴重な一冊。