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日本の写真家石田紘一の写真集。1943年北京に生まれ、現東京工芸大学卒業時より長野重一に師事し、22歳よりフリーランスとして活躍を続ける石田紘一。これまでに日本山村の僻地や中国・東南アジアを中心として作品創作を行い、表層的な美しさのみならず、図版に宿る背景やストーリーを伝える表現力に富んだ作風が魅力的で、ジャーナリズムとドキュメンタリーが交錯する独自のスタイルによって、これまで数々のエキシビジョンや写真集を発表してきています。本書は、1971年に刊行された1st写真集で石田紘一の出世作となった一冊。直感的にインドに惹かれ、1967年春に初めてその地を訪れ、強烈な熱気や臭気にもまれながらも「生きている」実感を強く感じたといいます。それは、飢餓や貧困に苦しみながらも必死にそして前向きに生きようという下層の人々の心にうたれたからです。奥深いグラビア印刷と卓越したレイアウトも大変素晴らしく「写真よさようなら」「I am a King」ら錚々たる名作を刊行してきた写真評論社より。