幼年の「時間（とき）」

牛腸　茂雄 / Shigeo Gocho

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日本を代表する写真家牛腸茂雄の写真集『幼年の「時間（とき）」』。生前に発表された作品集はわずか4冊（うち写真集は3冊『日々』『Self and Others』『見慣れた街の中で』）。幼少時に大病に冒された影響でハンディキャップを背負い、わずか36歳でこの世を去った牛腸茂雄。桑沢デザインではグラフィックデザインを専攻していたものの、牛腸の類いまれな才能に眼をつけた大辻清司の説得によって写真科に進路変更。卓越した造形感覚と写真の旨味に対する優れた嗅覚、自己と他者を見つめる奥深い精神性をもって捉えられたスナップ、ポートレートは、構図、色合い、心理描写等に優れ、見る者の心を揺れ動かし、感動を与えます。本書は、1995年に刊行された作品集で、牛腸が長年主対象として捉えてきた「子供たち」のスナップ・ポートレートで構成された一冊。何気ない写真の中に、何か無性に見る者を引き込ませる「何か」が宿っています。もし対象が自分の子供であったとしたら、おそらく涙がこぼれてきてしまうかもしれない。。

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＜Condition＞ 本体：カバー及びエッジ少ヤケ・少ヨゴレ