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フィンランドの女性写真家アンニ・レッパラの写真集。ヘルシンキ芸術デザイン大学での教育課程を修了し、同大学がベルリンに所有するギャラリー「TAIK」等を通じて、世界的にエキシビジョンやワークショップ等を行うアーティスト集団「ヘルシンキ・スクール」。北欧らしい美しい自然を背景に、独特のカラーリングや光・影を効果的に用いた図版の中に、コンセプチュアルなストーリーを織り交ぜるスタイルが主流で、日本でも大変人気があります。レッパラは1981年生まれで、ヘルシンキ・スクールの中では若手ながらも、2010年にはタンペレ美術館による「Young Artist of the Year」にも選出された将来を嘱望された写真家の一人。本書は、受賞を機に同美術館で開催されたソロ・エキシビジョン時に刊行された作品集で、「自然」「家」「女性」をモチーフにしたパーソナル・ストーリー。コラージュなどを有機的に用いた独創的な図版や、ランドスケープと故意に表情を隠したポートレートの描写が、女性の繊細で儚い心情を写し出し、幻想的な雰囲気を創り出すと共に、さらなる想像を掻き立てていきます。