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イギリスの美術批評家ハーバート・リード(1893–1968)の著作『インダストリアル・デザイン』。詩人・批評家として近代美術とデザイン思想を横断したリードは、アーツ&クラフツ運動からバウハウスへと連なる近代デザインの理念を理論化した重要人物として知られます。本書は1930年代に著された代表的デザイン論をもとに、日本の工業デザイン黎明期に翻訳紹介された一冊で、機械生産と美術の関係、機能と形態、素材や装飾、教育に至るまで、産業社会における「美」のあり方を体系的に論じています。訳を手がけた勝見勝は、戦後日本におけるデザイン評論・編集活動を牽引した存在であり、その関与自体が当時のデザイン文化の導入史を物語ります。高度成長期直前の日本において近代デザイン思想を伝えた資料として、現在も読み継がれる基礎文献です。初版は1957年で、こちらは78年刊行・第9刷。