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日本の音楽家・大瀧詠一のサウンドと、イラストレーター・永井博のヴィジュアルが結晶した『Niagara Song Book』は、1982年に刊行された初版本です。ナイアガラ・レーベルの世界観を、音だけでなく視覚表現と編集意識を含めて提示する本書は、大滝の音楽を「再演可能な構造」として捉え直す試みであると同時に、永井博のクリーンで開放的なイメージがその空気感を決定づけています。アメリカン・ポップスへの深い理解を下敷きにしながら、日本語のリズムやメロディを精緻に構築してきた大滝の楽曲は、永井の描く都市や海辺の風景と結びつくことで、80年代初頭の理想化されたポップ・イメージとして定着しました。本書は単なる楽譜集ではなく、サウンドとイラストの協働によって成立したナイアガラ美学を紙上に定着させた記録であり、後年に至るまで続く両者の関係性を象徴的に示す一冊です。2025年にリミックス・バージョンも刊行されました。