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アメリカの写真家ラリー・サルタン(1946–2009)の作品集『Here and Home』。コンセプチュアルな手法とドキュメンタリーのまなざしを行き来しながら、家族写真や郊外住宅地、移民労働者などを通して「家」や「居場所」の不確かさを探り続けた作家です。初期のアーカイブ再編集作品から、両親の生活を取り上げた『Pictures from Home』、ポルノ撮影が行われる郊外住宅を撮った『The Valley』、カリフォルニアに暮らす移民たちを追った晩年のシリーズまで、本書は約35年にわたる主要作を通覧できる構成となっており、私的な記憶とアメリカの夢のイメージが複雑に重なり合う軌跡が見えてきます。写真史的には、1970年代以降のカラー写真や概念的ドキュメンタリーの重要な柱のひとつとして位置づけられ、写真が何を記録し何を演出しているのか、そして私たちはどこを「ホーム」と感じるのかを静かに問いかける一冊です。
<Related Artists>Larry Sultan
<Condition> 本体:天・地・小口少ヤケ、ページ余白少シミ