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日本の写真家・清家正信の作品集『先斗町』。東京写真大学を卒業後、1976年からフリーランスのカメラマンとして広告・CM撮影などを手掛ける傍ら、被写体に寄り添うまなざしで静謐かつ内的な世界を追求してきた清家正信。瞬間の光の揺らぎや被写体の佇まいに宿るエモーションが丁寧に捉えられており、京都という土地特有の時間感覚にも敏感に反応しています。本書では、京都・先斗町の芸舞妓たちを撮り下ろしたシリーズを収録しており、華やかな衣裳や所作の背後にある日常的な佇みから、彼女たちの時間の流れと身体の記憶が静かに立ち上がります。特に「オリジナルはプラチナプリント」の特徴を印刷でも再現したという仕様によって、写真がもつ質感や光のニュアンスが丁寧に引き出されており、観る者に上質な体験を促します。芸舞妓という伝統的な存在を、「華」だけでなく「滲む時間」「佇まい」として切り取ることで、清家氏はその場の内側に潜む物語をそっと浮き上がらせています。