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本書雑誌『美術手帖』2019年12月号は、ファッション界の異端児とも言われるブランド COMME des GARCONS(川久保玲)をテーマとした特集を中心に構成されている号。アート/デザイン雑誌としての美術手帖ならではの視点で、ファッションを単なる服飾産業ではなく、思想・視覚文化・都市の文脈との関わりの中で読み解く内容が印象的です。誌面にはブランドのこれまでの歩みを振り返る回顧記事や、最新コレクションのビジュアル、川久保玲本人または関係者へのインタビュー、アート/美術との交差点に立つコムデギャルソンの表現がどう美術界に影響を与えてきたかを論じる論考など、多角的な切り口があります。写真やグラフィック表現も重視されており、ファッションとしての服のフォルムだけでなく、布地の質感、ショー演出、広告ヴィジュアル、店舗デザインといった「視覚的経験」が誌面を通じて立ち上がってきます。この号は、コムデギャルソンをファッションブランドとしてだけでなく、現代美術やデザイン美学の延長線上に置いて考えたい人にとって、とても示唆に富む一冊。川久保玲の反骨精神、形への実験性、常識への問いかけ、そしてそれらがアート的/視覚文化的にどのように意味を持つか、という点をしっかり捉えています。
<Related Artists>COMME des GARCONS
<Condition> 本体:カバー少ヨゴレ・少イタミ、天・地・小口少ヤケ・少ヨゴレ