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日本の写真家・坂口トモユキの作品集『Going Home(Signed)』。1978年東京生まれ。デビュー作『HOME』(蒼穹舎/2007年)では、郊外の住宅地をモチーフに、整然とした街並みの中に潜む孤独や安堵を淡い光と陰影で描き、都市と人との関係を詩的に表現。Martin Parr編集の『The Photobook: A History Volume III』でも紹介されました。本書はその『HOME』から18年を経た続編として制作され、深夜の多摩ニュータウンを舞台に、帰路の途中にあるような無人の風景を丹念に写し取っています。街灯や住宅の明かり、霧に包まれた道路や植栽といった細部が、誰もいない夜の街に人間の気配を滲ませ、都市と家、過去と現在の間を漂うような感覚を呼び起こします。長年にわたり変わらない場所と向き合い続ける坂口のまなざしが、都市の記憶と静寂を照らす一冊です。写真家サイン入り。