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近代写真の父と評されるフランスの写真家ウジューヌ・アジェの写真集『The World of Atget』。アジェは、20代から40歳頃までは俳優を目指していましたが、最終的に劇団を解雇され、画家を志すものの断念し、その後画家の作品資料向けの写真を撮り始めて生計を立てますが、生前は名を馳せることなくこの世を去りました。本書は、女性写真家として名高いベレニス・アボットの編集による「アジェの世界」。アジェの名を世界に知らしめた歴史的写真集。アボットは、アジェが亡くなる2年前、当時マン・レイのアシスタントをしていた時代に始めてアジェの写真を目にして驚嘆し、その後自費でアジェのプリント乾板を購入、以後彼の作品紹介に尽力しました。アジェの写真は、パリの歴史的事実を忠実に捉えた記録性、及び独自の審美眼に宿る豊かな芸術性が高く評価されています。