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日本の写真家・村井修の写真集『記憶の風景』。戦後の日本建築写真を代表する写真家のひとりであり、彫刻家やアートワーク作品の写真創作でも名を馳せた写真家村井修。瀬戸内寂聴らによる同人誌『Z』の表紙写真を連載し、丹下健三、前川國男、白井晟一らの建築写真、偶然の出会いから始まった世界的アーティスト流政之の彫刻写真等に従事。さらにはLIFE、FORTUNEといった海外雑誌の撮影でも活躍し、戦後60年代以降の建築・彫刻関連の作品集では、村井修の名が数多く刻まれています。本書は、そんな建築・彫刻写真家が1989年に自費出版で刊行した写真集。写真家の愛娘が父修の助手を務めて3年が経過した頃、偶然見つけた100本余りのフィルム。その中には若かりし修業時代に撮影されたスナップが収録されていました。冷徹な眼差しで仕事に従事した写真家が20代の頃に撮影されたスナップには、高度成長期に失われた都市の原風景があり、そして卓越した造形感覚とペーソスとユーモアに溢れた人々の記録が刻印されています。