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日本の現代アーティストである大坂日出男(1943-)の作品集『Hideo Osaka 1971-1980』。1967年に初個展を開催してから1981年までに個展やグループ展で制作発表をしており、70年代は精力的に活動をしていた大坂日出男。1971年には国際青年美術家展にて、日本文化フォーラム賞を受賞しています。起業にともない制作自体は休止していますが、本書は大坂の作家としての軌跡をまとめた1冊となっています。写真を用いたコンセプチャルな作品を制作していた大坂ですが、冒頭の解説で「日常的時間の知覚は脈打つ心音の鼓動のごとく、移行する生命体の存続を認識させる」という大坂の発言が引かれており、時空間の変遷をテーマにした作品が特徴的です。電車の座席に座り(大坂自身も座っている)、5分の間、定点で6枚の写真を切った「国電車内」や天体を長時間露光で写し、その軌跡をモチーフにした作品など、時間とともに変化する光景や日時計的に変化する影などを、自身を被写体としながら複数枚の写真で構成して作品化しています。写真家サイン入り。