Google Translate
日本を代表する写真家・森山大道の写真集『宇和島』。工芸高校を中退後、50年代半ばから大阪で商業デザイナーの助手として活動。写真へと向かった森山は1960年に関西写真界の第一人者である岩宮武二のスタジオに入り、その後、上京し細江英公の助手に。60年代後半から写真家として活躍し、中平卓馬と出会い「Provoke」へ参加、そして70年代以降は『狩人』『写真よさようなら』など傑作写真集を残します。本書は、2004年の雑誌『Coyote』の創刊時に宇和島を旅したときのスナップ集で、雑誌に未掲載の写真を含めて1冊にまとめたものです。案内人は美術家・大竹伸朗で、巻末には大竹のエッセイ「メッタメタ大道講座――宇和島撮影同行記」を収録。サービス判のプリントと同じサイズで写真はレイアウトされており、地方都市特有の雰囲気やノスタルジックな光景、そして日本らしい海岸や海辺の風景、看板屋やショーウィンドウ、ユニークな造形物など、森山らしい視点を感じさせる写真が並びます(なかには大竹のアトリエ風景も)。